韓国100名山 千聖山Ⅱ 内院寺より Part-3
さて、本日は昨日の<Part-2>に引き続き、韓国100名山のひとつに数えられている
<千聖山Ⅱ>の登山編をお送りいたします。まずは広報よりのご案内です。
千聖山 - 千聖山は梁山最高の名山として平山洞、召周洞、上北、下北の四つの面·洞に境界を成しており、海抜922mである。元曉大師がここで唐から渡来した1千人の僧侶に華厳経を説法して皆が聖人になるようにしたということから千聖山と呼ばれる。
また春になるとつつじが絶景を成して、特に韓国では稀な華厳(フォアオム)沼とミルバッ沼は珍しい花と植物(もうせんごけ)など、昆虫の生態が今でもよく保存されている生態系の宝庫である。千聖山の山菜は昔から王様の食膳に乗るほどその味が一品であり、秋は長いすすきが山中を覆い、幻想の登山コースとしても脚光を浴びている。
特にここの頂上は韓半島で東海の日の出が一番早く見られる所として有名であり、全国から日の出の光景を見るために大勢の観光客が訪ねてくる所でもある。
さて、歩き初めて30分をすぎたころに先日ご紹介した<内院寺>境内に到着、いつもの安全登山の
<合掌>を済ませおりてくると突き当たりに又、駐車場がありました。
数人のおじさん達が何か<工事>をしていて<電気のこぎり>のようなもので何かを切断しているのか
<ブゥーン&ジィーン&ガァーン>と騒音が・・・
私達は・・<登山道>が・・・目にはいりません。 あれっ?どこ?・・どこから登るの?
何せ、平日の、冬の時期の、朝早いので・・・人がいません。 境内でも人影なし・・
そうしたら、する事決まっていますよね! 妻に<あそこのおじさん達に聞いてきて!>
しばらくして・・戻ってきた妻が・・<知らないって!>
いつもしてきた山登り・・必ず標識が・・そうそう、無い時ありました。
でも、ここは韓国でも名山と言われる<お山>です。無いわけない!・・けど無い!!
悩んで立ちつくしていると・・紺色のジャンパー着たおじさんが境内からでてきたので
” すみませーん、登山口どこですかー?” するとおじさんは” あそこじゃないかな?”
そこで・・そこまで歩いていくと・・ありました。
人目につくよう何か書いておいてよね!と、妻が韓国で独り言・・のように聞こえました。
韓国の登山道には必ずこれが・・右にも左にも・・。確か<ケルン>って言ったかな?
一度調べておかなくちゃね・。
妻は手袋しっかり締め直して・・さぁーのぼるぞー・・。
ワァー・・落ち葉がきれい!・・何んて言っているのではありませんよ。
雨が降ったのか、落ち葉や地面が・・じっとりしめっていて・・何かヤナ予感が。
足元すべりやすくて あぶない&危ない なんです。
ようやく、標識が見えました。2.6km・・・道が平らで傾斜がなければ・すぐなんだけど。
意を決して登り始めました。一段、又一段。 ダブルポールで身体の負担を軽減。
何何・・2.4km? まだ200mしか歩いてないのに・・
妻はポーズをとって、写真を撮るように、私に御指示がでました。
おっ・・すぐ足を踏み出しましたね。 久々に私の登場です。
最近は休憩の催促も減りました。 今回も貴重な1枚になりました。
冬の寂しさ感じます。落ち葉が枯れて・・・秋にきたら紅葉が最高、でも観光客数万人。
うっ・・待ち構えていました。<縄登り>です。
縄があるという事は・・ある程度・・気をつけないと危険です。
<おーい>・・<落ち葉で足元すべるからねー・・気をつけてーと、言った記憶が・・。
先ほど写真でお見せした<ぬれ落ち葉>・・こういう時<危ない&危ない>です。
けっこう長い距離なんですよ、これがー。
私は割と楽にひょいひょい・・奥様は苦手なようで、、アレッ・・見えない・アッ・・いたいた。
私は先に<縄登り>をクリアしてしていましたので、次なる<魔の階段登り>を
目にしていましたが・・・
あーあっ・・妻は<コレ>を知らずに・・、<なーに、もう縄おわりー?>と聞いてきます。
一瞬返事に窮している私・・<次はこれです>とうまく表現出来ず、到着をまちました。
前回違うお山でも、こういう階段直登ありましたが、今回は延々と続いた為に
奥様はしばし景色をながめて休憩タイムに入りました。
両手でしっかりつかんで<ゆっくりでいいからねー> 安全第一です。
うちの奥様、少し高所恐怖症で 東京駅の地下エレベーターも苦手でした。
でも、コレをクリアしなくては頂上制覇はできません。勇気を出して一歩、又一歩。
これが終われば稜線に出るはず・・・<頑張ってねー>としか言えない私でした。
割と難なく<縄>&<階段>をクリアし、少し登って稜線にでます。
ちゃんと写真ポイントが用意されていて、少し気分が良く大きな岩の上に立つ奥様。
少し天気が悪いので、冬山の表情がよけいに印象的でした。
しっかりとした足取りで、遅れることなく・・と思って、私は歩みをすすめていたら・・
あらっ・・・待っていてあげないと・・・見失う・・・そのとき時間つぶしに上をみたら・・・
登山道をはずれていないかを確認できる<もみの木?>マークを発見!
これが、目にはいっているうちは大丈夫です。
でも、以前これが無い山ありました。踏み足が見えないときは不安になりますよね。
登山口から1時間30分、初めて座っての休憩タイムをとりました。
糖分補給でミカンを食べました。
少し前までは、15分登ると<休憩ー><休憩ー>といつも催促していた奥様ですが
最近は随分<根性がついて>強くなってきました。私もこれにはビックリしています。
休憩タイムを終えて、しばらく歩くと<いいもの発見>・・・0.9km!うふっ・・と笑みが。
でも、この笑みは・・<うっそー>にあとで変わります。
ここが今いるところ・・と、妻がポールで指し示しています。 ただ私は<あっそう>だけ。
そうそう・・こんな表示の柱を良く見ます。
この裏に<911>の数字がありまして、電話をすると救急隊が飛んできてくれるそうです。
足がつってしまったり、くじいてしまったり、最悪は骨折で歩いて下山ができないとか・・・
又は、下山タイムを充分に見なかった為に暗くなり・・・怖くて下山できなくなった!・・とか・
違う山で、ヘリコプターが出動した場面をテレビで見たことがあります。
とうとう・・・これで最後だよね?と思いたい・・・<難関>が現れました。
これ、写真ではそれほど急なのぼり斜面にみえませんが、
かなり急な岩場の登り斜面が、そこそこ続いています。
一瞬、うちの奥様大丈夫かなぁー・・と頭をよぎります。
うちのアパートの<裏山>にも岩場登りは少しあるけど・・難易度が違う!!!!!
やっとこ・・さっきの場面をよじ登ったら・・こんな場面が現れるし・・・
ここでデジカメはしばらくポケットにいれて・・・
そして私は、厚手の皮のグローブに交換をしました。
今までは指先がでるグローブをしていて問題はなかったのですが、風も強くなり、これらの
岩場をのぼるには、手と指先を充分使わなければ、私が咲きに安全に登れません。
あとからくる妻の様子次第では、手を差し伸べてやらなければいけません。
先ほど続いた岩場のよじ登りを終えて・・・
やったー・・とホントに大きな声をだして喜んでいます。
でも、韓国100名山ですからね・・そんな訳にはいきませんでした。
もう頂上が近いのは知っていますから・・喜びもひとしおです。
でもね! ・・・・
あれっ・・岩場がおわったら頂上と思っていたら・・又なだらかめな道が続いている・・?
しばらく先ほどの道を歩いていて、ふっと右手に目をやると・・・
かなり遠くのお山の上に(枝にさえぎられてで良く映らなかったので赤印の場所)おおきな
墓石のようなものが・・見えてしまいました。
デジカメはかなり望遠にしたので、画面にこの場所がちゃんと入っているかも確認できな
かったほど・・遠いんです。
奥様の到着を待ち、あの場所を指差して・・<アレ見える?まさか・・あそこが頂上?>
うっそー・・・ホントー・・しか言葉が聞こえませんでした。
でも・・あそこでも・・もしあそこでなくても・・<とにかく歩き続ける>ということで合意しました。
(これ、実は先ほど掲載した写真なのですが)
もうひとつ、岩場よじ登り場面があって、よじ登る前にデジカメはポケットにしまいこんだ為
その場面撮影できていません。同じ岩場でも、上記写真より岩の先がとんがっていて
指先もしっかり保護できるグローブでないと指切ります。
それに加えて強風と突風がでてきました。
先ほど奥様ハットが飛んで地面に落ち、思わずポールの先を差し込んで止めたとか・・。
それでも夫婦協力しあって<千聖山Ⅱ>の頂上に到着しました。
さぁー・・お待ちかねの<頂上制覇の認証写真>の撮影とおもったら・・・<お祈りポーズ>
違うんです!!
あまりの風の強さに・・奥様よろけて、飛ばされそうな登山ハットを押さえ込み・・
つかむ所がない為に、ひじを使って岩を挟み込み?です。
それでも何とか岩によじ登り、登山ハットをつかみながらの<認証写真>の撮影に・・
と、思ったら・・もうひとつ最後に<落ち>がありました。 それはのちほど・・すぐ・・
妻とふたりで<とうとう登ってきたねー。お疲れさん。良くがんばったねー。>
などと、お互いに労をねぎらっていたところに別ルートから人が・・来た!!!
この<アジュシ&アジュマ>(おじさん&おばさん)の一団、どう見ても私より歳上に見える。
早速<頂上制覇><認証写真>を撮る体制に入りました。
私が、おじさん一人のデジカメで全員めでたく・・<はーい、キムチー>
さて、ここで何かお気づきの方いらっしゃいますか?・・・・
ずばり当てた方はすごい眼力の持ち主です。
では・・・答えは・・・私達が先ほど撮影したのは<頂上の石の標識>の裏だったんです!
上の写真が<頂上の石の標識>の表側です。 見比べてみれば、笑えます。
やさしい人達でした。
<ほれ!デジカメ私によこしなさい!二人の認証写真を撮ってあげるから・・>
これ、はじめての<夫婦仲良く並んだ>頂上制覇の<認証写真>です。
あとから家で見て<これは宝物だー>と声をだしました。
でも、良く見るとうちの奥様、まだ登山ハットを手で押さえていますね。
それでも、<一人のも欲しいー>というもので・・・
<パシャ> まだ手で登山ハット抑えていますね。。。。
見てください。 この岩場・・韓国の山らしいでしょ!
この岩場の後ろなんて怖くてみれません。 足がすくみますよ!
こんなとこばっかり登ってるから、登山靴の底の痛みがはやいのかなぁー・?
特筆すべきは、先ほどの<おじさん&おばさん軍団>は、あっというまに消えていきました。
数分も頂上にいなかったですね。。。認証写真撮ったら誰かが携帯電話で・・
<おーいまってろよー、今すぐそっちの山行くから>ですって・・!!
だって・・・私よりはるかに歳上ですよ・・・みんな!
恐るべし韓国の<アジュシ&アジュマ>達であります。
私達も退散する事にいたしました。
そろそろ・・・お腹もすいてきたし・・でも・・この頂上では食べられません。
<おにぎり>が手から飛んでいきそうです。
それにこの頂上はとても座れる状態でもないし、尖がった岩場で、平らな場所がないんです。
人が20人も立てば動いて、そっちへも、あっちえも・・移動できないくらい・・せまいんです。
岩場を降りて、林道まで出て、平らで・・風のあまりこないところでお昼をたべました。
いつもの<おにぎり&玉子焼き&ソーセージ&たくあん>です。
そろそろ、インスタントラーメンの出番が近づいていることを実感いたしましたね。
<おにぎり>を、かじかんだ手でつかんで食べながら、二人でナント大笑いいたしました。
涙がでてくらいに・・・
何故って・・・あまりにも風が強くて、寒くて・・頂上制覇はいいけれど・・
こんなところでしか昼食たべれない自分たちが、おかしくて・・・又、情けなくて・・。。
登山時間でありますが、境内ちかくの登山道から、<千聖山Ⅱ>の頂上まで、老夫婦の足で
約2時間とちょっとでありました。
私達は景色を楽しみながら、写真を撮影しながらの山登りですから、こんなタイムです。
別に登山は<タイム競争>ではありませんし、楽しんで登れればそれでいいと思っています。
最後に、この山は、私に大きな満足感を与えてくれました。
雄大で・・奥が広く・・男性的で・・充分な冬山らしさも見せてくれました。
<韓国の山らしさ>をうまく表現した山のひとつだと思います。
次回は新緑の春らしい季節か、つつじが咲き乱れる初夏の季節か、
はたまた紅葉に赤く燃える時期かを選びます。
さて、強風&突風の中の休憩タイムに・・・奥様のこういう御発言がありました。
<冬はもうこの山で登るの終わりねっ!!>
ドキッ・・・あとひとつ行きたい山が・・と言葉が素直にでてきませんでした。
本当は<霊鷲山>(ヨンチサン)にいきたいの・・・私・・・
もし、そう言ったとしたら・・<行きたきゃーぁ・・一人で行って>といわれるのが見え見えです。
まだ陽があるうちに、下山もできたし・・バスにも乗れたし・・・いつも通っている<銭湯>にも・
行って・・ゆーっくり<お風呂>に入ることができました。これは<早起き三文の徳>効果。
今日のお風呂のご希望所要時間は90分といわれ、私に異論があるはずがありません。
お風呂からでて<ビール>で乾杯は当然の儀式です。
<今日の山、今までで一番大変だった???大丈夫だったでしょ!!>
<次は・・霊鷲山(ヨンチサン)なんかどうかなぁー??>
と私はダメもとで切り出しました。
ナントお返事は<天気と気温、来週の天気予報みてからね・・・>。。
これ・・ほぼOK!かな? 押し切れそうな雰囲気でした。
どうも長らく御観閲ありがとうございました。
次回は・・・Part-4 として、少しだけ番外編の記事を書かせていただこうと思っております。
又のお立ち寄り お待ち申し上げます。
もし、誤字がありましたら・・ごめんなさい。 金海のおじさん・・でした。
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