私の趣味のひとつ<ロール寿司>最終章

さて、2日間に渡りお届けいたしましたアメリカ修行仕込みの<ロール寿司>のご紹介、最終章になります。
私が最初に<ロール寿司らしきもの>をつくり、お客様にお出しした寿司店は、カリフォルニアにあります<GARDEN GROVE>(ガーデングローブ)という場所にありました。ここは、韓国人街として知られているところです。私の奥様の関係国であります韓国街ですから、買い物やその他所用で何度もおとずれていました。そこに韓国人の方が運営されていた<寿司教室>があり、顔をだすようになり、見よう見真似でロール寿司の作り方を学んだのが最初のきっかけです。韓国から移住してきた人がここで<寿司>の作り方を学び、<寿司マン>や<寿司店のオーナー>の夢を実現?・・・できるわけありません。そんな簡単なこと、あるわけないのです。でも来ている韓国人の方々は、それを信じていました。

私の趣味のひとつ<ロール寿司>最終章

その教室で、韓国からきたばかりの男性と知り合いました。そして彼はビザ取得の目的で<寿司店>を見つけてきて、そして買ったそうです。しばらくして、彼から妻に連絡があり、私に<寿司マンとして店で働いてくれないか?>と言うのです。どうも、買い取ったばかりの店の寿司マンと<イザコザ>があったようで、その寿司マンをクビにしたいようでした。その寿司マンの後釜に<私>が頭にうかんだそうです。とりあえず、妻と二人でその寿司店を見に行きました。名前は<MAKI YAKI>で、ウエートレスが2人、寿司マンが一人、裏方が2人から3人・・の割と小さなお店でした。 寿司マンが1人?・・・ということは・・・彼がクビになって・・・私がその後釜で・・・という事は・・・私1人で店にある寿司メニュー全部作るわけ??・・・知らない寿司ロールありますけど!ってその彼に言ったら<中身がわかれば巻けるでしょ!>と簡単なお返事が・・。妻が優しく私にこう言うのです。<私が貴方のとなりに立って、いろいろ助けてあげるから・・・>悪魔のささやきに聞こえました。だって、うちの奥様ロール寿司巻けないのに・・・私の何を助けてくれるの?? でも一応お引き受けいたしました。 何事も経験&経験ですから。。。。

私の趣味のひとつ<ロール寿司>最終章

でも、お蔭様で毎日<冷や汗>をかく事をしっかり覚え、<要領>も覚え、妻にも<助けられ>ながら・・こなしていく事ができました。日が経つごとに、ウエートレスにも、裏方のメキシカン達にも、<寿司マン>と認められていきました。でも、オーナーの彼は、このお店を、私が知らぬ間に、他の韓国人のおばさんに売り渡してしまいました。しばらく、その新しいオーナーのおばさんの下で働きましたが、どうも気が合わず、私達夫婦はその店をあとにしました。

次は、アーバインにある<五郎寿司>で働くようになります。ここは自宅のアパートから車で近かったのと、日本人の寿司マンがいい人で(オーナーはあまり好きではなかったけど)私にいろいろ教えてくれました。彼はアメリカ国内30数年の寿司マンのベテランでした。当然日本でも寿司職人として働いている経験豊かな人です。素人同然の私に的確なアドバイスをしてくれました。でも、結局私はオーナーと気が合わずクビになりました。 私、結構生意気なんです。笑笑・・・。

私の趣味のひとつ<ロール寿司>最終章


さて、次なる働き場所は・・すぐみつかりました。 <あやめ寿司>という新規オープンする寿司店でした。面接に行ったときは、まだ工事中で、じきにオープンするという事・・・いろいろ質問&見本で数本ロール巻いて・・<あんまり上手じゃないけど・・働いてみる??>即座に頭をさげ・・・<宜しくお願いいたします>。 すぐこの上にいれた写真のロール寿司は、この<あやめ寿司>のオリジナルロールです。 <ハラピーニョ>の上に<まさご>を乗せてます。おいしいですよー。オープンしてから働きだしましたが、新しいお店は、どこもかしこも・・きれいで良かったですね。ウエイトレスの女の子達もきれで・・・。 でも、ここはオーナーの仕事関係の日本人のお客様が多くて、神経使いました。在米日本人の方々も、日本からこられた方々も、寿司に関しては当然いろいろ御存知ですし、味にうるさく、口が肥えていらっしゃるから・・・。まずいもの作れないし、うまく握れなかった<握り寿司>お出しするわけにはいかないし・・・。前回の韓国系のお店は、日本人客がゼロですから神経使う必要は無し。 日本人は寿司がまずかったら、もう二度といらっしゃいませんからね・・

私の趣味のひとつ<ロール寿司>最終章

最後は、<コスタメサ>にありました<ジパング>というお店です。ここは、前に書きました<あやめ寿司>の系列店で大きな店で<バー>もあり、客席も広く・・毎夜お客様が深夜まであふれかえるお店でした。寿司カゥンターは、席数は多くはないのですが、ここに座って寿司を食べたがるお客様が多く、私は1人いる寿司マンの助手で立ちました。裏方には10数名いて、ウエイトレスも10人以上いる大型店です。裏でロール寿司巻き専門のメキシカンが5人、ひっきりなしに入るロール寿司を巻いているほどの店でした。
私は寿司バーに立ち、主にアメリカ人、中国人のお客様に出す<握り寿司>を、正規寿司マンは日本人のお客様の握り寿司と・・担当分けしていました。 理由は・・もう・・おわかりですよね!


でもでも・・・退社いたしました。 理由は勤務時間の長さです。 朝9時入り 夜11時から12時まで・・・身体が持たず&壊れる手前・・です。


そこで、<ケイタリング>ビジネスを立ち上げたらどうかなぁ?と思い、アメリカ人の友人に相談し、彼のコネを利用して、<ケイタリング>ビジネスに挑戦する段取りをしました。

今までご覧にいれた<ロール寿司>各種&その他の写真は、ケイタリングビジネス用カタログに使用するために、私が寿司を巻き、写真を撮影した数々です。 掲載したのは、ほんの一部で、まだまだ沢山の<おいしそうに見える>寿司の写真があります。 簡単にいえば<チラシ宣伝用>&<メニュー用>の写真です。

アメリカは・・・結婚式のパーティー、親子&友人の誕生パーティー、会議懇親会の昼食会、など・・ケイタリングビジネスはチャンスが広がれば、ビジネスになる可能性はあります。 まして、<日本料理や寿司>をケイタリングして、その場でつくって食事ができるとなれば、口コミ効果も大きいと考えました。 アメリカ人の友人も<いいんじゃない!>と手をかしてくれました。

そして、かれは私の最初のお客様になってくれました。
時は丁度クリスマスシーズン・・彼の会社で主催する<クリスマスパーティー>の食事関連をすべて私に託してくれたのです。ご来場のお客様は60名ほどでしたが、私と妻はフル回転でした。お蔭様でミス無くおえることができ、皆から<おーいしかったですねー>と日本語&英語で叫んでくださいました。


私は、アメリカ生活の中では、随分と彼には世話になりました。
その彼が私に言ってくれた<ある言葉>が今でも忘れることができません。

彼の言葉はこうでした・・。。<WIFE IS HAPPY・・LIFE IS HAPPY!!>


さて、寿司関連のお話は・・この辺で終了と致しましょう。
あまり道を外れてしまうと・・戻れなくなってしまいそうで・・怖いです。

本来の<夫婦で仲良く登山>が私の本来のブログの所以ですから・・・

次回は、田舎町の名山<裏山>に舞台を移します。
寒くなってきました。 最近<裏山>のぼっていても手先が冷たくなります。

長きにわたり御観閲ありがとうございました。
又のお立ち寄り お待ち申し上げます。

誤字、脱字等ございましたら ごめんなさい。
                              金海のおじさん・・でした。



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この記事へのコメント
こんばんは。
すごい趣味ですね、というか、これ趣味の域ではないですね。
だって、職人さんなんですから。本当にすごいです。
カリフォルニアロール、以前、一度食べたことあります。食べやすいですよね。
そんな技術をお持ちなのに、引退されたのかな?少しもったいないような気がしますが。
でも今は、むしろ山ですかね?そう、山はいいですね~!
Posted by fugeedash at 2012年12月08日 21:46
fugeedashさん。

お立ち寄りありがとうございました。
これは、私の本職ではありませんよ。アメリカにいた時に、ただアルバイト感覚でやり始めたものです。でも、今これと同じようにつくれるかどうか?わかりません。料理クッキングそのものが好きなのです。料理して、食べていただいて、<おいしい>と笑顔で言われれば、それで満足です。

そう!・・今は<山一筋一本道>です。。。
お山が私を呼んでいるー・・。。。
Posted by 金海のおじさん金海のおじさん at 2012年12月08日 22:07
こんばんは。
訪問とコメントありがとうこざいました。

ロール寿司というのは食べた事がありませんが
調理するのが好きなんですね。
私は、そっちの方はまるっきり苦手で、自分で
作ることがほとんど有りません。
山に行くときも、コンビニでおむすびとかパンを
買い込んで出かけて行っています。

何にせよ、自分の好きな事ができるのは幸せな
事ですよね。
Posted by mino at 2012年12月08日 22:48
minoさん。
お立ち寄り、ありがとうございました。
そうですね、好きなことができている・・って幸せなことですね。
私も、日本で生まれ育ちましたが、
還暦をむかえる歳で外国の地で<山>に出会い、
こうして<登山>にはまり・・・
自然に触れ合える幸せを感じております。
又、お暇な時にお立ち寄りください。
Posted by 金海のおじさん金海のおじさん at 2012年12月09日 08:56
こんにちは!
お約束通りおじゃまさせていただきました。

そして驚きました。
和食は魅せる料理とも言いますが
食器から料理の隅々までに拘りの工夫が施されます。
金海のおじさんの創作寿司は
見ていて和菓子のような洋菓子のような
芸術を感じます。

日本にもこういった創作寿司を出すお店があったら
足を運んでみたいなぁ!

昨今の日本の寿司店は回転ずしが主流になり
親がたまにはお金をかけて美味しいものを!と
子供たちを高級寿司店に連れ出しても
当の子供たちはカウンターを寿司が回らないことに
違和感を覚え不満そうでした(笑)

また来ますね!
Posted by てくてくB at 2012年12月09日 10:45
てくてくBさん。

お立ち寄りいただきまして、どうもありがとうございます。

何か照れくさいですね。。お褒めいただいて恐縮です。
私は、日本で生活してた時は、このようなルール寿司
食べたことがありませんでした。

アメリカの寿司店に食事をしに行きびっくりでした。
でも、食べてみると・・とてもおいしいんです。これが・・・。。

でも、一人では一度にいろいろな種類たべられないんです。
ひとつのロール寿司食べたら、もうお腹いっぱいになってましたね。

又、ぜひお立ち寄りください。
お待ち申し上げております。
Posted by 金海のおじさん金海のおじさん at 2012年12月09日 11:04
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