裏山と朝鮮戦争!

裏山と朝鮮戦争!裏山と朝鮮戦争!裏山と朝鮮戦争!

朝鮮戦争・・・私の年代でも、この戦争を詳しく語れる人は少ないだろうと思います。
まして、日本の若い方々には、生まれる以前の、海を越えた海外での戦争でしたし、語り継がれる事もないでしょうから、御存知無い方も多いと思います。

韓国の地においては、いまだこの戦争が<休戦協定が締結>されたままの状態で、戦争そのものが<終結>していないことは、すべての韓国国民が認識しています。

つまり、同じ民族でありながら、まだ南北分断されたままの・・現在も<戦争中>なのです。
両国のあいだでは<平和条約>・・・結ばれておりません。

日本の皆さんには、韓国の哨戒艦「天安」が、北朝鮮潜水艦よりの 魚雷で撃沈された? 事件や、延坪島(ヨンピョン島)が北朝鮮から直接の砲撃をあびた事件など、まだ記憶に新しいところだと思います。

ただ、<朝鮮戦争>そのものは、時代と共に<風化>したとは言えないまでも、若い人を中心にその意識がすこしずつ、希薄になりつつあることは、残念ながらいなめません。

今回の大統領選挙においても、この<北朝鮮問題>を今後どう取り扱っていくか?ということでも国民の間で、大きな意識の差があったと、言われています。

とりわけ、<若年層>と<50・60歳台以上の年齢層>のあいだでは、この意識の差が特に開きが大きく、その為に、予想を超えての得票率の高さと、接線模様になったもの、とも解釈されています。


私も、この田舎町の名山<裏山>を登っていなければ、この歴史に詳しく触れる機会はなかった事だろうと思います。

先日御紹介した私のブログタイトル <38度線?越えた?北朝鮮?>で紹介した二人の兵士の像は、この朝鮮戦争を舞台に繰り広げられた壮絶な戦いと、この戦いに参加した多くの国々と、その為に多くの命を落とした方々の霊を慰めるために建てられたモニュメントでありました。
裏山と朝鮮戦争!

簡単にこの朝鮮戦争を説明いたしておきましょう。

第二次大戦終了と同時に、アメリカを中心とする資本主義陣営とソビエトを中心とする共産主義陣営は世界各地で対立を深めていました。
その最前線となったのが、38度線を挟んでソビエトや中国に後押しされる朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)とアメリカが支援する韓国に分断された朝鮮半島でした。この朝鮮半島をめぐって1950年6月25日に勃発したのが朝鮮戦争です。

最初に主導権を握ったのは北朝鮮軍。
開戦直後に韓国の首都ソウルを占領し、韓国軍と国連軍を釜山周辺まで追いつめたのです。

これに対してアメリカ軍の増援部隊と国連軍は,同年9月にソウル近郊の仁川への上陸作戦を成功させてソウルを奪回、北朝鮮の首都ピョンヤンも占領し、なおも北上を続けました。

しかし10月には中国軍が参戦し、人海戦術により1951年1月にソウルを再び占領。

攻勢に転じた国連軍が3月にソウルを再奪還した後は38度線を挟んで膠着状態が続きました。

この一進一退の激しい戦いが終わりを告げたのは開戦から約3年後、休戦協定が成立した1953年7月のことでした。


裏山と朝鮮戦争!
<韓国軍と国連軍> 対 <北朝鮮軍と中国軍>が戦いを繰り広げたといわれる模様です。
これを見ると、この戦いが、いかに壮絶な戦いであったかがわかりますね。


この国連軍はアメリカを中心に16カ国で構成されていました。
■白い字は国連軍 ■黄色い字は北朝鮮・中国軍
参戦国一覧

日本は参戦国に算入されてはおりませんがが、国連軍の指示により8,000人以上の規模で特別掃海艇を派遣、死者も出しているといわれています。
 

裏山と朝鮮戦争!裏山と朝鮮戦争!
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裏山と朝鮮戦争!
裏山と朝鮮戦争!

実はこの<朝鮮戦争>を慰霊するモニュメントは、韓国国内の各地に幅広く存在しています。

            裏山と朝鮮戦争! 裏山と朝鮮戦争!
私は釜山でも、これと同じではありませんが、16カ国の国旗が掲揚され、慰霊を意味するモニュメントを見ました。
この戦いでは、韓国軍は20万人、アメリカ軍は14万人、国連軍全体では36万人の兵士達が死傷したと記録に残されています。

私の知り合いの御高齢の韓国人の方が、ソウルに住んでおられます。
その方がある時、私にこのように話をされたのを良ーく覚えています。

「この戦争は、ほぼ韓国が全滅状態でしたね。あっという間にソウルが陥落し北朝鮮に占領され、その勢いはとどまる事を知らず釜山まで北朝鮮軍の戦車が押し寄せ、もうダメか!と、思ったとき、アメリカ軍が助けてくれたのです。あのアメリカの助けがなければ、いまごろ韓国という国は、この世に存続していなかったでしょう。すべてが北朝鮮に占領されていました。あの時助けてくれたアメリカの恩を忘れてはいけませんね。」

折しも、このお話をお伺いしたときの韓国大統領は<アメリカが何だ!>発言をされていた< 盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領>でした。(どちらかというと反米路線論者でした。)

時代は変わっても、礼儀節度は失ってはいけない・・・と、この御老人は思われていたのだと思います。

先ほどの大統領選挙の場合も、高年齢者になるほど<北朝鮮>の脅威を感じていることで、北朝鮮寄りの政治集団や政策、その発言に神経を尖らせて、それが保守派への票につながったものだ、とも思いました。



本日は、お山に関係のない話に終始してしまいましたね。。。。


でも、<朝鮮戦争>というものが、50数年を経ても尚・・・・

北朝鮮と韓国との間で・・・・終わりを告げていないという事実を知り・・・

それに向き合う良い機会だったと思っています。



そして私は、今・・・その <韓国> で暮らしているのです。!!


又、「過去の歴史認識の違い」と言われている中で、日本と韓国は良い状態の関係にはありません。

でも、両国民の間では、それを憂う人も多いはずです。



日本の新しい<総理大臣> と 韓国の新しい<大統領>のあいだで、

少しでも歩み寄りがあり・・・少しでも良い話し合いが・・あることを期待している・・・・

          


                             そんな・・・金海のおじさんでした。

 
   それでは、今日はこの辺で。



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